亡くなった親の生命保険が分からない!どうする?|株式会社R-JAPAN
亡くなった親の生命保険が分からない!どうする?
日頃から親の生命保険について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
もし親が亡くなり相続が発生すると、相続人は生命保険の解約手続きや保険金の請求手続きをしなければなりません。
そこで今回は、親の生命保険について調べる方法「生命保険照会制度」についてご紹介します。
※生命保険照会制度の対象外の保険(後述)もありますので普段から親や家族とコミュニケーションを取っておくことや生命保険協会や加入されている各保険会社に事前に相談されることを推奨します。
生命保険照会制度とは?
生命保険照会制度とは、平時において親や家族が亡くなった時や認知機能が低下した時、災害救助法が適用された地域で被災したことによる死亡または消息不明の時、これらによって生命保険契約に関する手がかりを失い、保険金等の請求を行うことが困難な場合において、生命保険の加入の有無やその内容について照会ができる制度のことです。
運営は一般社団法人生命保険協会が運営しております。この協会には国内で営業する生命保険会社の全てが加盟しており、加盟会社を通して照会が可能です。
この生命保険照会制度は誰でも申請できるわけではなく、利用者は厳格に定められており、利用者の条件・内容は以下の通りです。
照会対象者の理由 | 照会の利用ができる方 |
---|---|
平時に親や家族が亡くなった時 | 照会対象者の法定相続人・法定代理人 |
平時に親や親族の認知機能が低下した時 | 照会対象者の法定代理人・三親等以内の親族 |
災害救助法が適用された地域で被災したことによる死亡または消息不明の時 | 照会対象者の配偶者・親・子または兄弟姉妹等 |
- 制度利用については、1回の照会につき3,000円(税込み)です。
-
申し込みは生命保険協会のホームページにアクセスする方法と郵送で行う2通りがあります。
郵送の場合でも、生命保険協会のホームページにアクセスして必要書類を請求します。 - 災害時には災害受付専用連絡へ連絡して照会します。(生命保険契約照会制度のご案内 | 生命保険協会
)
- 次に必要書類を生命保険協会に提出し、提出書類の確認がなされ保険契約があれば契約のある保険会社が生命保険協会に回答し、その旨を生命保険協会から照会者へ回答する流れになっています。
照会する際の注意点と対象外保険について
《注意点》
調査対象となる契約は
- ① 照会受付日現在有効に継続している個人保険契約です。
- ② 死亡保険金支払済・解約済・失効済のものは含まれません。
- ③ 照会事由が死亡の場合は、死亡日まで最低3年間は遡って調査します。
《対象外保険》
- ① 財形保険・財形年金保険
- ② 支払いが開始された年金保険
- ③ 保険金等が据え置きになっている保険
《ここが肝!》
生命保険照会制度は便利な制度ですが、費用負担や申請の手間がかかります。
まずは、照会対象者の書類関係や金融機関口座の取引履歴(ネットバンク利用の有無も要チェックです)、保険証券の有無等の確認をしてから照会制度の利用をお勧めします。
生命保険契約の存在が確認されたら
照会者から各生命保険会社のコールセンターに契約内容の照会や請求の手続きを行ってください。⇒ここが重要で生命保険協会はこれら請求の手続き業務は代行しません!
そして各生命保険会社のコールセンターには必ず「生命保険協会の生命保険契約照会制度を利用した」旨を伝える必要があります。
保険契約の権利関係によっては、正当権利者からの連絡を求められる場合もあり、回答されない場合もござます。
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また、最近多発している成りすまし詐欺や特に災害時の混乱に乗じて詐欺行為を働く連絡等には十分お気を付けください。
人が亡くなる状況は意外と他人に知れ渡ります。その最も顕著な例がSNS等での発信とも言われています。
私たちが皆さまの役立つこういった情報も逆手にとって利用されるケースもあり、皆さまへのご注意喚起としてお知らせさせていただきます。

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